暦注( 副題 国風暦注、中国風暦注、擇日、協紀辨方書等 )
擇日(たくじつ)法、叢辰法(そうしんほう)は、暦注を書くのに欠かせないものです。
平安時代には、国家公務員としての陰陽寮がありました。
暦注を専門としています。
また、中国風では「擇日法」とも呼ばれています。
中国風の暦注、「擇日法」は、十二種類もあります。
1. 叢辰法
2. 禄命法
3. 天星法
4. 斗首法
5. 運気法
6. 演禽法
7. 穿山法
8. 紫白法
9. 奇門法
10.六壬法
11.太乙法
12.三元法
また、国風の暦注では、主に叢辰法が用いられています。
1. 『協紀辨方書』
2. 『剋擇講義』
3. 『選擇正宗』
4. 『選擇通德類情』
5. 『選擇求真』
6. 『選擇金鑑諏吉述正』
7. 『象吉通書』
8. 『選日樞要曆』
9. 『選擇宗鏡』
10.『神樞經』等
国風の暦は、当時、国で作成していました。
時間と空間は、国家が支配するものという考え方です。
時間と空間だけでなく、人をも支配していました。
封建制度です。
封建制度は、古代、氏族奴隷制社会と、近代民主主義社会との中間に存し、領主制度をその基底とします。
そのように、国家として、時間を支配することは、たいせつな仕事でした。
そして、平安時代から引き続き、中国の天文・暦法、儒教や陰陽思想に関係する書が翻刻されて来ました。
また、代々、暦を司る土御門家、齊政館の蔵版として、皇和司天家鑒本『陰陽方位便覽』も刊行されました。
土御門家は、擇日法の一つ、叢辰法を国風の暦注に導入しようと研究していました。
1.『陰陽五要奇書』
2.『通德類情』
3.『陰陽五要奇書』
4.『協紀辨方書』
5.『通德類情』
6.『三才発祕』
7.『陰陽方位便覽』(日本独自の陰陽書)を当時、習っています。
また、平安時代、陰陽寮、陰陽師、安倍晴明が編纂した『簠簋内伝金烏玉兎集』(ほきないでんきんうぎょくとしゅう)も、「叢辰法」の内容を示しております。
国風暦注の伝統を記しています。
また、中国の通書(暦)は、吉凶を占い吉日を選ぶためのものです。
日本の高島易の運勢暦のようなものです。
内容は、365日に暦注を記した具注暦です。
星神表・天宮図などを基本的要素とし、種々の択吉の占法、日常生活の便利情報等が刷り込まれています。
最近では、万人向けの暦でなく、個人別の暦を希望する方も増えています。
そういった方におあつらえの暦、暦注は、個人別に占うことになります。
現代風暦注として、民主主義社会においては、個人別に、時間、空間、相性を占います。
