中国原書、滴天髄、窮通宝鑑、子平真詮、そして、「星平会海」
滴天髄(てきてんずい)は、明の時代(14世紀-17世紀)に劉伯温によって著されたとされる、四柱推命(子平術)における最も重要な古典籍の一つです。『窮通宝鑑』、『子平真詮』と並ぶ三大名著とされ、格局や喜忌の判別など、中級・上級者向けの理論を論じた最高峰のテキストです。
滴天髄のポイント
著者と時代: 明時代(1368~1644年)の劉基(劉伯温)作。
内容: 四柱推命の理論的な根幹を成し、命式(八字)の解釈や判断基準を提供。
重要性: 子平術(四柱推命)において最高の古典とされ、現代でも上級者の論戦や鑑定の根拠となる。
特徴: 非常に深い内容を含んでおり、独学では理解に数年を要する難解な書物として知られる。
中級者以上の理論的指針として、原文に現代の訳・解説を加えた書籍が普及しています。
滴天髄(てきてんずい)は、中国の明時代に成立したとされる、四柱推命(子平術)における最高峰の古典籍です。
本書は、四柱推命の理論を深く掘り下げたバイブル的な存在であり、現代の鑑定理論の基礎となっています。
概要と歴史
著者: 明の建国に貢献した軍師、劉基(劉伯温)の作と伝えられています。
成立: 中国の明王朝時代に成立し、後に清時代の学者によって注釈が加えられ、理論が完成されました。
位置づけ: 数ある四柱推命の古典の中でも「精華」と称され、プロの鑑定士や研究者が必ずと言っていいほど参照する重要なテキストです。
内容と特徴
『滴天髄』は、単なる吉凶の判断を超え、宇宙の理(ことわり)と人間の運命を深く結びつけて論じています。
通神論: 陰陽五行の根本原理や、十干・十二支の性質、季節による変化などを深く解説しています。
理法重視: 表面的な「星(通変星など)」の吉凶よりも、五行のエネルギーバランス(中和)を重視する理論が特徴です。
難解さ: 原文は非常に簡潔で詩的な表現が多く、後世の解説書(『滴天髄徴義』や『滴天髄闡微』など)なしには解読が難しいことでも知られています。
関連書籍
現代でも多くの訳注書や解説書が出版されており、学習の段階に合わせて選ぶことができます。
明朝版 劉基 滴天髄 全訳精解: 原文に忠実な訳と解説が収録されています。
滴天髄真義(全四巻): 武田考玄氏による詳細な解説書です。
中級からの「滴天髄」: 最新四柱推命理論: 初学者から一歩進みたい人向けの現代的な解説書です。
『窮通宝鑑(きゅうつうほうかん)』は、四柱推命における古典的な名著の一つです。
主に「調候(ちょうこう)」という概念を重視しており、生まれた月(季節)に応じて、どの十干(甲・乙など)が命式のバランスを整えるのに必要かを説いています。
主な特徴
季節感を重視: 寒い冬には火(丙)を、暑い夏には水(癸)を必要とするなど、自然界の摂理に基づいた判断を基本とします。
十干の性質を重視: 他の古典(『子平真詮』など)が通変星の格局を重視するのに対し、十干そのものの相性を重視するのが特徴です。
別名: 『欄江網(らんこうもう)』とも呼ばれ、清代にまとめられました。
現代の四柱推命でも、命式の「温度感」や「湿り気」を判断する際の重要なバイブルとして、多くの専門家に研究・翻訳されています。
また、『子平真詮』(しへいしんせん)は、清の乾隆年間に沈孝瞻によって著された、四柱推命(子平命理学)の古典的・最高峰の教科書です。月令(生まれた月の地支)を最重視し、格局(命式の型)や用神(必要とする五行)の成敗、生克制化を体系的に論じており、命理学の基礎となる必読書とされています。
主な特徴は以下の通りです。
著者・時代: 清の乾隆年間の進士、沈孝瞻。
理論的基盤: 月令用神(げつれいようじん)を「経」とし、諸神を「緯」として構成。
重要性: 『滴天髄』『三命通会』とともに「前三冊」と称され、理論が最も精緻とされる。
内容: 格局の善悪、用神の透出・会局、喜神・忌神の動向を明快に論じる。
評注: 民国時代に徐楽吾が注釈を付けた『子平真詮評注』が一般的に用いられている。
格の構成(正官格、財格、印格など)や成敗の分析において最も信頼できる書物として、四柱推命を学ぶ上で欠かせない「教本」の扱いを受けています。
東洋占術は、以下の五術になります。
命(めい)
人の宿命・運命を占う分野、四柱推命・紫薇斗数推命・宿曜占星術(密教)・六壬推命・遁甲推命
卜(ぼく)
人が関与する事柄の吉凶を占う分野、奇門遁甲・六壬占卜・五行易・干支秘法
相(そう)
目に見える相を占う分野、姓名判断・印鑑相・人相・手相・墓相・家相・風水地理学
医(い)
鍼・漢方などの医の分野
山(ざん)
呼吸法・体操などの肉体の修練の分野
その他
西洋占星術も五術という分類から区別すると基本的には、「命」の分野に入ります。
また、「卜」の分野での応用も可能です。
卜の分野に入るホラリー占星学や国家の運勢を占うマンデン占星学といったものも存在しています。
運命学は、理論を覚えた後は、ひたすら実占を繰り返すということがたいせつです。
数学の公式を覚えた後、繰り返し演習問題を解かないと身につかないのと同じです。
哲学的、理論的な学問ですから、頭の体操になります。
俗に、中国占星術を一通り習得するには、約10年かかるなどと昔は言われました。
占いの手法には、様々な手法があるので、その長所短所をよくわきまえて使うことが必要です。
西洋では、ユングなどの心理学者が深層心理の研究として、西洋占星学(ホロスコープ)を取り入れるなど心理学者が運命学を研究するのは常識です。
しかし東洋ではこういった例はあまりありません。
最近では、占いは迷信といわれています。
運命学をどこまで信じるかは、それは自分で決めることです。
例えば、東洋占術も長い歴史があり、蔵干についても『玉井奥訣』、『三命通会』、『子平真詮』、『星平会海』、『命理約言』、『子平枠言』、『命理通鑑』、の中国の原書と言われる内容にも違いがあり、現在7種類が確認されています。
意見の違いは、どこにもあります。
また、 余気―中気―正気の採用についても、各流派によってまちまちです。
立運についても、節入り日までの日数を数えて3で割るわけですが、その日数が1,2日の場合は処理の仕方が流派によってまちまちです。
月支元命についても、大運についても同様です。
最近では、宇宙創造のプロセスが科学で解明されてきている時代なので、現代人に受け入れられるには、そこから占い理論もリセットされなければいけません。
難しい課題です。
古典的なものを学びたいのなら、推命の第一段階は、外格か内格かを判断しなければなりません。
また、蔵干の通変星を最重視してはいけない。
書籍には、月支元命という蔵干の通変星を最重視して判断するものがありますが、これをやってはいけません。
蔵干表は、中国の原典を見ても数種類あります。
そして、喜神と忌神をハッキリと判断することがたいせつです。
日本人は、曖昧さを好みますが、中国占星術に限って言うと推命の結論は、吉凶を言わないと占いではなくなります。
また、四柱推命の吉凶をハッキリさせておくと、奇門遁甲の盤も使いやすくなります。
奇門遁甲などの開運術は、凶を避け、吉を強くしないといけないのですが、四柱推命で吉凶が曖昧だとせっかくの開運術である奇門遁甲も使いようがなくなるからです。
これは、家相を看る場合にも、同じことが言えます。自分の命式の忌む神と喜ぶ神が明確になってないとどの方位が吉なのか最終的な結論を出すことができなくなります。
このように四柱推命の吉凶判断は単に、「命」の分野で終わるわけではなくて、「相」の分野や「卜」の分野にも大きく影響します。
ところが、人間というものは、吉凶をハッキリと言われて(特に凶の場合)気分が良い人はいないものです。
自分という人間そのものを全面否定されたような気分になるからです。
しかし、凶は凶として納得して、命式が示す良い部分に光りを当てて生きていければ良いのですが、実際には、占い師の立場になってみれば、あまり吉凶がハッキリですぎると都合が悪い場合が多いと思います。
また、男女の相性は、紫薇斗数推命の書籍の方が良いでしょう。
中国の本来のやり方の方が精度が高いという印象です。
開運には、各種占いを総合した「星平会海」が役立ちます。








